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6割のフィクションと2割の嘘1割の真実で構成されております。

秋服

※今日は日記です。

 

秋に秋服を買おうとすると、服を買いに行く服がない状態になる。

なので、たいていは夏に秋服を、秋に冬服を、という風に半シーズンずれて買う事になる。

毎年繰り返す規則性と経験則によるものだろう。

余談だが、そう考えると、夏の終わりに、店に並ぶ秋服を見て「もう秋か」となるのは、色々逆転していて面白い。

 

思い返すとこのような事は身近に多い。

例えば、食事。

お腹がすいてきてから作りだすと少し遅い。なので、腹もすかぬ内から料理を始める事になる。

食事時間がある程度決まっているのもそのせいだろう。

 

要するに、必要になってから始めると、間に合わない事があり、

やりたい事や目標が決まっているなら事前にやっておかないと、チャンスを逃すよね。

ということだ。

そして、今週のお題の「秋服」をテーマに何か書こうかと思ったけど後回しにしていたら、当日、言い訳しか思いつきませんでした。ということでもある。

 

歪んたマグカップ

※短編小説です。

 

夏の日差しが眩しい。キャンプには丁度良い天気だ。

前夜に軽く雨が降っていたので心配していたのだが、問題はなさそうだ。

新しい趣味としてキャンプを始めたが、今回はステップアップして所謂キャンプ場ではなく、山中の少し開けた場所で一泊する。

正午には着く予定だったが、テントを張るのに良い場所がなく、見つけたころには16時を過ぎていた。

 

さらに、もう一つ問題があった。

すでにテントが張ってあるのだ。どうやら先客が居るようだ。

実は山奥に一人だけでは不安があり心強さは感じたのだが、ここまで来てご近所トラブルは困る。

もう少し離れた所にテントを張る事にするが、一応挨拶はしておこう。

一泊とは言えお隣さんなのだ。

テントに近づく。

一人用のテントの前に、大きめの折り畳み式の机が置いてあり、その手前に、こちらも折り畳み式の椅子が置いてある。

人影は見当たらない。どうやら、一人で来ているらしい。

焚火が消えているところを見ると昨日から居るのかもしれない。

 

テントの中に居るのかもと声をかけてみる。

「こんにちは」

反応はない。散策でもしているのだろうか。

しかたがない、タイミングがあればその時に挨拶しよう。

そう思い、振り返る寸前に机の上のマグカップに目が留まった。

白い普通のマグカップだったが、中には水が並々入っている。

水を入れたままどこかへ行ったのだろうか。

不思議には思ったが、そろそろテントを張らなければ暗くなってしまう。

私はその場を後にし、テントを張る場所を探しに行った。

 

夕方になると蝉の声もやみ、偶に聞こえる鳥の鳴き声と木々のせせらぎが、心地良かった。

私はテントを張り、火をおこし、椅子に座ってココアを飲んでいた。

都会の喧騒を離れ自然の中で優雅に過ごす。まさに今回のキャンプに求めていたものだった。

ふと気が付くと、焚火の傍に白いものが転がっている。テントを張り終わった頃には暗くなっていたので、火を起こすまで気が付かなかったようだ。

拾い上げると、白いマグカップだった。ほとんど汚れていなかったので、一瞬、お隣さんの物かと思った。

しかし、よく見ると持ち手の部分が歪んでおり、耳の様な形になっている。先ほど見たものとは別物だった。

誰かが落とした物とはいえ、一度拾ってしまえば捨てるのはしのびない。

流石に使う気はしなかったので、持って帰って捨てる事にした。

机代わりのクーラーボックスの上に置き、引き続き大自然を楽しむ。

 

夜も更け、そろそろ寝るかと、焚火を消す。

電灯が無ければ、ほとんど周りが見えない。かすかな月明かりが頼りだった。

テントに入る前に、残ったココアを飲み切る。拾ったマグカップか、自分の物か、暗くて見分けがつかなかったが、拾った方は持ち手が歪んでいるので、持ってみれば分かりやすかった。

ココアを飲み干し、寝袋に入る。自然の奏でる子守唄を聞きながら、目を閉じた。

 

翌朝、歪んだマグカップがなくなっていた。

 

やっぱりお隣さんの物だったのだろうか。こっそり回収していったのかもしれない。

わざわざ持ち帰る必要がなくなったので、ありがたかった。

 

朝ごはんを食べ終わった後、珈琲を飲み。キャンプ特有の朝を堪能する。

しばらくした後、重い腰を上げ片付けを始めた。テントをたたみ、机もたたみ、ゴミを回収する。次回はもう少し荷物を減らそう。

今回のキャンプを振り返りながら、帰路についた。

お隣さんに挨拶をしようかとも思ったが、少し気まずかったので、やめておく。

 

帰りの車を運転しながら、ふと歪んだマグカップの事を思い出した。深く考えていなかったが本当に隣人が持って行ったのだろうか。

 

夜は暗い。あらかじめ私が持っていると知らなければ持ち帰れないだろう。

明かりをつけて探す事も出来るが、わざわざマグカップを夜に探すだろうか。

となると、朝、私が起きていないうちに、回収したという事になる。

普通マグカップがなくなれば、近場を探す。私のテントは近場ではあるが、転がっていくような距離ではない。

日が昇り、私が起きるまでの間に、私のテントにマグカップがあることに気が付くようなことがあるのだろうか……

そこまでして、探す理由がマグカップにあるのだろうか……

 

やめよう。

私は大自然を堪能するためにキャンプをしたのだ。わざわざ人の事を考えるなど…

待てよ。

瞬間、私は、隣人がキャンプをしていた場所の情景を思い出した。

一人用のテントの前に、大きめの折り畳み式の机が置いてあり、その手前に、こちらも折り畳み式の椅子が置いてある。

 

なぜ隣人は、机を挟んで、テントと向かい合わせに座っていたのだろうか。

 

キャンプに来る目的は自然とのふれあいだ。普通ならテントを背に座るはず。

 

私の脳裏に、考えたくもない情景が浮かんだ。背筋を汗が這う。

もし、隣人のテントの中を見ていたのなら、もしマグカップを持ち帰っていたのなら。

 

私は頭を振り、今思いついた、妄想じみた考えを文字通り振り払おうとした。

そして、一目散に家へ車を飛ばしたのだった。

 

一週間がたち、私の妄想は現実となった。

山奥で男の死体が見つかったのだ。服毒自殺とみられているらしい。

 

私はそれが自殺ではない事を知っている。

隣人の白いカップには水が並々ついであった。

あの日の前夜は雨だった。翌日は晴れていたので机の上は乾くだろうが、マグカップに水が溜まればなくなる事はない。

何より、あの日の夜は月明かりしかなかった。離れた場所とはいえ、焚火や電灯が付いていれば分かる。

そう、あの日の時点で隣人はテントの中で死んでいたのだろう。

 

では、誰が歪んだマグカップを持って行ったのだろう。

簡単だ。もう一人いたのだ。大き目の机は二人用だと考えると妥当だ。

テントと向かい合っていたのではない。もう一人と向かい合っていたのだ。

 

犯人は、男とキャンプに行き、マグカップに毒を盛った。自分は歪んだマグカップを使えば暗くなっても間違って飲むことはないだろう。あの日の私のように。

そうして、毒殺したのち、テントに運び、自殺に見せかける。自分の荷物は持ち帰り、一人だと見せかければ、細かい証拠は自然がけしてくれるだろう。

だが途中でマグカップがない事に気が付く。慌てて引き返すと私のテントが張ってあるわけだ。寝静まるまで待ち、歪んだマグカップを回収すれば……

すべての辻褄があってしまった。

 

私は震える手で電話を掛ける。どうか私の妄想であって欲しいと願いながら。

 

 

ココアを求めて

好きな飲み物は? と聞かれると結構困る。

嫌いなら、考えなくても印象に残っているのだが…

 

気分でジュースなどを選ぶこともあるが、基本は水を飲んでいるし

好きとなると、「はて……なんだったか」となる。

頻度で考えるべきか、いつ飲んでも気分が向いているかで考えるべきか。

頻度なら「水」となるが

好きな飲み物は? と聞かれ「水」と答えるのは、求められている回答ではなさそうだ。もちろん、水が好きな人もいるだろうが。

なら、いつ飲んでも、「今日は気分じゃないな」と ならない飲み物と言う事になる。

つまり、ココアだ。

 

最近、私はココアが好きだった事を思い出した。

紙コップ式の自動販売機で何の気なしで買ったココアが、美味しかったのだ。

そこで、そういえば私はココアが好きだったなと。

 

なぜ忘れていたか、私の好きなココアが無くなったのだ。

メーカーも覚えていないが300㎖ぐらいの細いペットボトルのココア、私はそれが好きだったのだが、いつしか売らなくなった。

その時は別の商品を色々買ったのだが、どれも求めている味ではなく、いつしかココアをあまり飲まなくなった。

結果、好きではあったが、意識していない飲み物になってしまったのだ。

 

それが、久しぶりに美味しいココアに会って思い出したわけで。

それ以来、最近ココアを飲むのだが、やっぱり求めている味ではない。

例の自動販売機のココアと同じメーカのペットボトル版を買ってみてもどうも味が違う気がするのだ。

粉から作ってみても「うーん」と言う感じ。

おそらく生クリームの類だと察しはついているのだが、そこまでするのも面倒で、可能であれば出来合いの物がいい。

 

無いものねだりをして、またココアが好きだった事を忘れていくのだろうなと思う。

もしかしたら、思い出が美化されていて、私が求めているココアはもう存在しないのかもしれない。

再開

久しぶりに更新します。

9月はいろいろあったんですが、喉元過ぎればなのか、旬が過ぎてしまいました。

楽しかった事もあったのでそちらは気が向けば書こうかなと思います。

ハリーポッターのスタジオツアーに行った話とか

 

気が付けば夏が終わって秋になりました。10月はゆっくり過ごそうかと思いましたが、今年もあと三ヶ月も無いと思うと頑張らないとなと思います。

そろそろ紅葉の時期なので早めに場所を探しておきます。いつも腰が重いので、いいところを見つけた時には時期が終わってます。カメラが勿体ない

 

短めですが、久しぶりなのでこんなもので。

しばらくお休み

今月なんですが、ちょっとやりたい事とやる事が色々ありまして。

更新しない週があるかと思います。

大した事を書いていないので、頑張れば書けると思うのですが

ここで頑張るなら、別の事に注ぎ込みたく。

余裕があれば、また更新します。

ウインナーコーヒーとすぐきのホットドック

今日は珍しく朝食を作る。

パンをオーブンレンジで焼いてもらう。その間にこちらはフライパンでソーセージを焼く。

朝食は白米派ではあるが、今日は作るものがある。

「すぐき」のホットドックである。

焼いたバターロールに「すぐき」とソーセージを挟めば完成となる。

簡単な上に美味しいのだ。「すぐき」の程よい酸味がソーセージのスパイシーな後味を延長させる。

カーリングで例えるなら、投擲されたストーンがソーセージで、その後地面を擦っているスイーパーがすぐきとなる。

書いててよく分からない例えだったが、食べてみれば分かるかもしれない。

 

ちなみに私は地域の特産品に疎いので、「すぐき」がどの程度有名なのか知らない。

このような時に困るのは、どの程度説明するべきかと言う話。

誰でも知っている事をべらべら書かれても面白くないし、かといって常識ですよねと説明を省かれては困る場合もある。

今の時代知識はいくらでも手に入るが、世の中の空気感などのメタ的な感性はネットだけでは偏りが出るなと思う。

今回は常識なのに「我見つけたり」と、自慢する形になるのが嫌なので説明は書かない事にした。

しかし、よく考えれば「すぐき」のホットドック自体が有名な可能性を失念していた。

まぁその場合は、時代遅れと言う事で。

 

朝食の方はその後フライパンで湯を沸かし、珈琲を淹れて完成となった。

中々の朝食である。

ソーセージを焼いた後、洗うのを忘れていたのを除けば

まぁウインナーコーヒーという事で。

 

 

 

 

 

休みがオワッタ

休みが終わり、日常が始まりました。

 

そこそこ書き物も進んで、しれっと花火も見ることができ、満足な休みでした。

休みを目標にやってきていたので、この後の日常が無限に続く気がして気持ちが沈みます。

 

必死に平常心を保ちながら、次の目標を考える。

 

休みが長いと、逆に片付けをやらなくなるので、今週末は家の事をやれればいいかな。

 

とりあえず次の目標は今週を乗り切るで。