書くことが思い当たらなかったので、お題に頼ろうかと思う。
先日友人が家に来た時の事だ。
結婚の内祝いを頂いた。
式は挙げないとの事だったので、結婚祝いだけおくっており、
それの内祝いとのことだ。
渡したものがギフトカードだったので余計な手間を掛けさせてしまったなと思った。
大き目な四角い箱と薄い箱の二つを手渡された。
その場で開封するのは礼を欠くかとも考えたが、中身を見て直接お礼を言いたかったので
許可を得て開封した。
大きい方にはドリップコーヒーが入っていた。
普段は安いコーヒーで事足りるが、ちょっとしたお菓子はもう少し良いコーヒーを飲みたいと思っていたのでありがたい。
薄い箱の方はタオルが入っているかと思っていたが、開けてみると一冊の本が入っていた。
どうやらカタログらしい。欲しいものをこの中から選んで注文できるようだ。
これはシンプルに嬉しかった。
中を見ればあれも欲しかった、これも欲しかったと、言われるまで忘れているような物が次々と出てくる。それだけで楽しい気分になった。おもちゃ屋でクリスマスプレゼントを探している時のような気分だった。
一通りお礼を言った。上手く伝わったかは分からない。
友人が帰宅した後に、貰ったものを見て思った。
良いものだなと。
結婚祝いに対して、内祝いを返すのは仕来りだろう。
ただ彼は式を挙げていない。私は別に祝いを渡す必要は無かった。
それでも渡したのは単に結婚を祝いたかったからだ。仕来りは関係なかった。
彼もまた、ちょっとした祝いの品に律義に内祝いをする必要も無かったと思う。
それでも返してくれたのだ。仕来りに沿っただけかもしれない。
けれど、それならコーヒーかカタログどちらかだけで良かっただろう。
仕来りだけでは無かったと思う。
それが嬉しかった。
まさに幸せのお裾分けだった。