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6割のフィクションと2割の嘘1割の真実で構成されております。

冥府の旅の一寸塚

冥府の旅の一里塚という言葉を知りました。

正確には一休宗純が詠んだ句らしく

 

門松や冥府の旅の一里塚 めでたくもあり めでたくもなし

 

とのこと。

 

お正月を迎えると、めでたい様だが死に一歩近づいてるのでなんだかなぁ

みたいなことらしいです。

昔は皆、お正月を誕生日として祝っていたそうなので、歳を一つとるごとに死に近づいている感じがしたのだと思います。

 

私はこの句を聞いて、少し嬉しくなりました。

それと言うのも、友達相手に、自分の誕生日に

「死に一歩近づいたわ」と冗談を言っていたのです。

 

自力で凄い人と同じ発想に至っていることを嬉しく思いました。

世の中には同じ様な人が山ほど居ると思うので、特別な事とは思わないですが、

外から得た思想ではなく、内から出た思想が広く認められているのが嬉しいのです。

 

まぁ皆が思う事だから、広く共感が得られていて、特筆すべきは表現方法の方な気もしますが。

車輪の再発明」の記事でも書きましたが、最近は外から思想を取り入れる事が多いので

こういう事が少なく、久しぶりに嬉しくなったという話です。

 

私は何より死ぬのが怖いので、日々を大事に生きていこうと思います。

忘れがちなので結構細かめに…一寸塚ぐらいで生きていきたいです。