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6割のフィクションと2割の嘘1割の真実で構成されております。

最初はちょっと目が痒いだけだった。

当時は偶に目が痒くなるなと思っていただけだった。

 

ある時、ふと目が痒くなるのは春先の2月中旬から3月の頭頃だと気が付き、そうかもしれないと思った。それでも、少し目が痒いだけなので気にするほどではなかった。

 

3年前ほど前から、くしゃみや鼻水が併発するようになった。それでも、症状としては圧倒的に軽度であった為、取り立てて騒ぐような真似はしなかった。

今年の2月になるまでは、

 

今年は去年までとは訳が違った。重度のくしゃみや鼻水の併発に加え、倦怠感まで付いてきたのだ。とうとうなってしまったのか。そう思った。

 

人には許容量があり、それを超えると症状として現れると聞いたことがある。限界を超えてしまったのか。

 

それにしても世の人々はこれほどの症状に耐え、日帯生活をしているのかと驚愕した。

二日で鼻紙は底を尽き、仕事の進みも悪くなってきた時、ようやく薬を飲むかと決意した。

私は花粉症なのだ。医師の診断は受けていないが、認めざるを得ない。

 

薬局で薬を買い、服用する。花粉症の薬は眠くなると聞く。一応眠くなりにくいとうたっている薬を選んだが、なるほど、ボーとする。先ほどまでの倦怠感に加え、思考も鈍く、頭を使うのも面倒だった。

 

結構強力な薬らしい、その割にはあまり効果が見られないが。

仕事が終わる頃には、鼻の奥から目の奥にかけての染みるような痛みと後頭部に頭痛がしていた。

 

堪らずベッドに横になる。

ここまで辛いものだとは、これならいっそ風邪だったら良かったのに。そう思った。

と言うか風邪ではないだろうか。冷静に考えるとおかしい。

 

熱を測る。38度3分。風邪である。

 

そういう訳で、先週はブログをお休みした次第である。